6.販売活動の計画を立てる
例えば、以下のような戦略はどうでしょうか。
まず、ある不動産屋1社と一般媒介契約を締結します。一般媒介契約なのでレインズへの登録義務はありません。そこで、まずその会社のHPや登録しているポータルサイトへ掲載してもらい2週間ほど様子を見てみます。ここで問い合わせ件数が多いようだと査定額が安すぎるというのは先ほどもお伝えしました。2週間なら3件程度の問い合わせがちょうどよいくらいでしょうか。その後、不動産会社を通じてレインズに登録してもらい、さらに間口を広げてみます。次に住宅情報や紙のチラシなどの紙媒体にて広告。それでも効果がなければオープンハウスなどで集客をしてもらうとよいでしょう。
ここで、不動産会社に紙媒体で広告してもらうときの注意点を一つ。このチラシはよく折込みで入ってくるもので、業者が売却に力を入れている物件であるといえます。ところが、このチラシ、みなさんご自分の家が掲載されるというのに事前にチェックしないことが多いのです。ここは、業者の作ったチラシを買い手の視点からチェックすることが大切です。もし気に入らない点等があれば、業者に要望と伝えて修正してもらうことも可能です。
また、売却の話が進んだ時にあわてなくてもいいように契約に必要な書類は一式整えておくとよいでしょう。各種図面、物件の調査報告書、登記簿等の法律上の書類などです。
7.販売活動中に
先ほどもお伝えしましたが、まず自分の物件がどのように広告されているのかは、必ずチェックしてください。図面やHPの記載などを買い手の目でみることが大切です。また、一般媒介契約の場合その義務はないとはいえ、売却活動の状況は必ず書面かメールでお願いしたほうがいいようです。このとき、個人/業者それぞれからの問い合わせ件数、物件への感想、掲載した媒体等の報告を受けてください。
また、オープンハウス時の注意点ですが、現地にアルバイトを貼り付けているだけの業者はその販売姿勢を疑います。現地でその物件についてすべてのその場で即答できる人間をおかなければ、不動産など絶対に売れるわけはないのです。