販売価格は、途中で勝手に変更できる?
「高いところから下げていく」値付けは疑問
いったん売り出したら、その価格は変えられない、なんてことはありません。
・広告をしても問合せが少ない。
・オープンハウスをやっても見学者が少ない。
・このままでは、売却に難儀しそう。
…そういうときは、価格を下げて様子をみるべきでしょう。
査定価格より高めに売り出したのなら、まず、査定価格水準まで下げることをすすめます。
たとえ、査定価格に準拠した売出価格であっても、見直しが必要でしょう。査定価格も完全無欠とはいえないのです。
売出価格は相場に即した水準であるべきです。とりあえず、高いところから下げてくるか、といった姿勢で値付けするのは危険です。短い期間に何度も値下げをすることは、購入者側の不信感を育てます。避けたいものです。はじめから「適正価格」で売却する、といったスタンスが望ましい姿勢だと思います。
値下げのことばかりいってますが、それでは、値上げはどうなの?
価格を上げることも許されています。ただ、広告をする場合、取引有効期限の年月日を表示する決まりになっています。この期限内では、価格を上げることはできません。期限を過ぎれば、値上げは不可能ではありません。ただ、値上げするケースは現実にはほとんどありません。
価格のことだけみれば、取引有効期限そのものが、土地バブルの時代の遺制のようなものでした。しかし、これからはどうでしょう。ようやく、地価が上昇に転じたところが増えてきました。