査定はどうやって行う?
類似した物件の最近の取引事例と比較
査定は、取引事例との比較をとおして、短期間で売却が見込める価格を割り出すことです。
実際に売却をすすめるための査定は、まず、物件の調査から入ります。現地に赴いて、建物や敷地の状況を確認します。法務局や役所の調査で権利上・法令上の問題点の有無を調べます。こうして物件をよく把握することが査定の第一段階です。
次に、取引事例の収集です。できるだけ類似した物件の最近の取引事例を探します。もちろん、売り急ぎなどの特殊事情があったものは除外します。適切な査定のためには、適切な取引事例の収集が必要です。
不動産会社によって査定価格に差異が生じる原因のひとつに、この取引事例の収集・選定の能力があります。かりに、同じ取引事例と比較した場合でも、同じ査定結果になるとは限りません。たとえば、それぞれの土地の条件格差をどう評価するか、あるいは、市場性(流通性)上の問題点をどう判断するか、などで金額の差が出てきます。
とりあえず、売却価格の目安をつかみたいというお客様には、スピード査定(簡易査定)を行います。
この場合は、現地調査など足を使う調査は省きます。お客様からいただいた物件情報(物件種別・所在地・規模面積・築年数・ご売却予定時期など)と周辺の売出事例や取引事例とを比較して、ざっくりとした査定価格を出します。