自分で売却することはできる?
不動産会社に払う手数料がもったいない。
できることなら自分で売りたい。わが家がほしい人を探すことなら、自分でできる、とお考えのお客様もいらっしゃるのでしょう。
たしかに個人の方でも、相手方を探すだけなら、以前より、ずいぶん探しやすくなっているといえます。かつては、縁故を頼って探すしか手がなかったでしょうが、いまは、インターネットという便利なツールがあります。これだけインターネットが普及しているのですから、うまく使える方ならば、ご自宅がほしいという人を見つけること自体は、そんなに難しくないのかもしれません。
また、個人間取引に対する意識の垣根も低くなっています。ネットオークションなどインターネットを使った個人間取引が盛んに行われるようになっています。こんなことからも、自分で不動産を売りたいと思う方が増えているのでしょうか。
しかし、高額な不動産となれば、どうでしょう。取引に失敗すれば、家計に致命的なダメージを与えかねません。やっぱり、不用品をネットオークションでさばくのとは訳が違うでしょう。
相手方を見つけて、それで取引が完了するわけではありません。うまく売買契約締結にたどりついたとしても、その先に、どんなトラブルに見舞われるか分かりません。それを独力で切り抜ける。そうしたことも覚悟しておくことが必要です。
自分で売ってみせる、といった意気込みに水を差すつもりは毛頭ありません。内に大きなリスクと困難を抱えていることを承知しておいてほしいだけです。
いいそえれば、そのリスクと困難を引き受けることが、わたしたち不動産会社の存在意義です。知人に売る、お隣に売るといった、相手が決まっている場合でも、あらぬトラブルを避ける目的で、当社に仲介を依頼してくるお客様もいます。