犬の飼い主さんに目下のお悩みを尋ねてみると、1位が「ニオイ」、2位に「留守にできない」という回答が集まりました（＊）。では実際、お留守番している犬はあまりいないのかと実態を探ってみると、平日、「5時間以上10時間未満」もの間、ひとりでお留守番しているワンコたちが30.0％にのぼりました（＊）。おそらく、ほとんどのケースは仕事や学校といった避けがたい事情ですが、じつはこの長時間のお留守番がストレスとなって無駄吠えを引き起こしている場合もあるんです。







もともと番犬として飼われてきたくらいですから、犬が吠えるのは本能です。それは外敵が侵入してきたとき、群れを守るための正常な威嚇行動であって、飼い主さんが買い物に出ようとしただけで吠え続けたり、留守中にトイレ以外の場所で排泄していたりするのは問題行動、つまりストレスが溜まっているSOSと考えられます。

ワンコはお留守番が苦手だなんて、ちょっと意外かもしれませんね。ですが、犬はそもそもリーダーがいないと不安になる群れ動物であるうえ、人間と暮らすようになって長い歴史を経ているうちに「いつも人間のそばにいたい」という習性を持つに至りました。人が大好きなだけに、とてもさびしがり屋な生きものなんです。